けだもの的レシピ
ツバキ油

植物油の圧搾をしてみます。まずはツバキか ら。


野良生活をしていく上であると便利なのが油。料理の幅も広がるし、
蜜蝋と合わせれば、クリームやワックスにもなるし、潤滑剤としても
つかえるし。。。。と必需品って感じなので、自給できるかのテストケース
として搾油を行ってみた。

椿の種  殻むき  


材料・・・ ツバキの実(殻付き600g)・・・・
道具・・・ 圧搾機、コップ、銀杏剥き、大きめの瓶、保管容器


@ ツバキの実は前年の秋口に拾い集めたもの。冬の間放置して程よく水分が抜けた感じ。
  乾燥を見計らったわけではなかったけど結果的には良かったのかな。
  先ずはツバキの殻をひたすら銀杏剥きで割りとって、中身だけにする。
  ・・・google先生にツバキの搾油を教えてもらうと、本来は、実を叩き割った
  状態の物を蒸してから圧搾するって工程らしい。
  ただ、外殻ってそうとう硬いので、その状態で圧搾よりは、余分な外殻は外したほうが
  よいのかな?と思いつき、外殻を剥いてみたわけです。

椿の種2   殻   中身



A ぜーんぶ裸にしてから、計量してみると、395gとなった。
  で、こいつを圧搾機にセットしてあとは圧搾するだけ。。。ただひたすらに。
  利用した圧搾機は、圧力のかかる部分をランプで加熱して、圧搾機全体を高温状態にし、
  油の入った細胞壁を壊しやすくする仕組みだったので、特に事前に実を蒸したり
  しないで良いと判断。
  最初はおっかなびっくり加圧していったけど、圧がかかりだすとチョロチョロと油が
  滴り出して受けのコップに落ちる。これはちょっと感動したかな。

計量    圧搾機



B 滴り落ちた油はちょいと濁っているるけど構わず圧搾し続ける。
  受けのコップがいっぱいになると、油を貯める大きめの瓶に移す。
  結局コップ2杯分が搾れた。約210gほど。

圧搾中     油粕



C 作業が完了したら、直ぐに圧搾機を清掃する。実は、ここが1番厄介で、圧力をかけていた
  部分に詰まった油カスが簡単には取り除けず・・・ドリルとかを駆使して、掃除を行った。
  圧着した集成材みたいに固くなっていて・・・一番手こずった工程。
  マニュアルには、熱いうちなら柔らかく取れやすいってあったけど、ツバキに関しては
  そんなことはなかったね。orz


D 油を貯めた瓶を冷暗所に2日程置くと不純物が下に悍み、透明な油が分離されるので、
  透明な油部分だけを静かに保存用の容器に移せば、搾油〜精油まで完了。
  ただ、直接加熱していた分、オイルが少々香ばしくなってしまった。
  加熱せず、実を蒸しながら圧搾すればきっと香ばしさもなくなるのかもしれないので
  来年は、その手順で搾油をしてみようと思う。

椿油
 
 
搾った油は色々と使える。食用はもちろん、蜜蝋と合わせてワックスにしたり、クリームにしたり、
刃物の手入れに使ったり。。。椿油でお薦めは、バケットにちょっと垂らして食べると
すごくいけます。ぱなけあ。的にはオリーブオイルよりいけるかと。


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