格安で、安心して、美味しいすっぽんと定義
するとこの方法に行き着くと
思います。 まず格安ですが、一番はそこいらに居る奴らを捕獲!てのが一番です。ただ、この場合 野生なだけに相当ヤバ目の寄生虫が住み着いている事が多く、安心してっていう条件はクリア できません。しかも生き血・・・なんてのは自殺行為に等しいかと。 ん じゃぁ、一番安心して食べるな ら、評判の良いお店に赴いて喰らうのが一番なのでしょうが、 格安っていう条件からはこれまた程遠くなります。 で、折衷案となるのが、信頼のおける養殖場から分けてもらう!って方法になる訳でして。 これなら、寄生虫の心配もなく、さらに、1Kg程度の個体なら3,000円〜4,000円で購入が可能です。 大サイズの土鍋でまる鍋にしたとしても1匹で十二分に楽しめます。 ただ、この場合一番ネックになるのは、購入した個体の〆と解体を自分で行わないとならない 所だと思います。まぁ、ネット上に解体方法の情報はけっこうあるので、詳しくはそちらを参照 頂くとして、ここでは、数ある情報の中より、より簡単そうな方法を寄せ集めたやり方で ぱなけあが行なっている解体を記録しておくことにします。 道具:まな板、出刃包丁、コップ(生き血を採取する場合1〜3個)、バット、皿、革手袋等、大鍋 材料:すっぽん(今回は1尾1Kg程度が2尾)、りんごジュース(100%クリアタイプ20ml)、赤ワイン(20ml) 麦焼酎(20ml)※液体は生き血を割るための材料 ※生きているすっぽんは本気で噛み付きますので噛み付かれないように注意しましょう。 命がかかっているだけに噛まれると相当痛いと思います。ヘタをすれば食いちぎられるかも。。。 事前準備として大鍋に湯を沸かします。沸騰したら火を止めて90度程度に冷まします。 それでは、作業を開始します。 まず、送られてきたすっぽんをシンクに放します。 暫く見ているとけっこう動き出しますので 動きを眺め癒されたり、ちょっかいを出して遊んでもらったりしましょう。 ここで、生き血を採取する場合は、コップに割るための液体を入れて準備しておきます。 飽きてきたら、もし噛まれるのが怖いようであれば、利き手とは反対の手に革手袋等を着けます。 利き手で尾側の甲羅上下を掴み腹を上にします。暫く保持すると反転しようと首を伸ばしますので 利き手では無い方で躊躇せず首を握り掴みます。ビビらなければ噛まれる事もないと思います。。 次に、掴んだ首を切断するのですが、ここは、手がもう一つ在ると便利ですね。 手近に人が居る場合は、甲羅保持を頼みましょう。 若しくは、甲羅を固定出来るようなまな板を作るのも良いです。 太目の釘2本を頭の幅程度で刺しておけば良いでしょう。 甲羅を固定したら利き手に出刃を握り、縮もうとしているすっぽんの首を渾身の力で引き出して 根本からストン!!見事に切断できたら利き手で本体を持ち、首側を下にして、血を流します。 生き血採取をする場合は、用意したコップに血を入れていきます。割る用の液体が入っていれば 凝血することはないです。※切断した首はまだ動きます。口に指をいれたりすると噛まれるので 注意が必要です。 切断した首、本体を、お湯の入った大鍋に約1分程浸けます。 本体は結構な勢いで動いたりするので、 お湯が跳ね掛からないように注意しておきます。 ※取り出す時に甲羅の柔らかい部分(エンペラ)を掴むとちぎれる事があるので、 本体を優しく取り上げるようにします。 お湯からだすと、緑色の表皮がペロリペロリと 面白いように剥けるようになっているので、本体、首共、 全面の表皮を綺麗に剥きます。 次に甲羅の分離をします。 エンペラと甲羅の境目に出刃を入れて切り抜いていきます。軟いといっても薬研軟骨程度の硬度は ありますので、包丁使いには十分気をつけます。 丸く切り抜いても、首側と、尾側の腹骨と甲羅がくっついているので、注意しながら包丁で切断します。 又、甲羅と腹膜がくっついているので、指などで剥離しながら、分離していきます。 ちょっと面倒ですが、それなりに出来ると思います。又、よく切れるはさみがある場合は、はさみで、 上下を切断するとより簡単に出来ると思います。甲羅の分離をしている最中でも手足首尾は結構動きます のでビビらないようにしましょう。分離した甲羅は、切り分けた身を入れておくバットに置きます。 甲羅の分離が出来たら、内蔵の処理をします。すっぽんは爪、膀胱、胆嚢以外は全て喰らえるので 膀胱と、胆嚢を分離していきます。甲羅を分離してむき出しなっている黒っぽいのは肺となります。 こいつをめくっていき、下半身の臓器をより分けていくと、白い水袋みたいなのがあります。これが 膀胱です。潰さないように根本をつまんでから切り取ります。 臓器を選り分ける時、雄なら精巣、 雌なら卵巣があるので、こちらは別皿に取り分けておきましょう。 まぁ、万一膀胱を破いてしまっても、直ぐに水洗いすれば何とかなります。本人以外は気が付かないと 思います。(残尿がないばあい萎んでいるので、分かりにくいですが、尻尾側の尿道から逆をたどると 膀胱にいきつきます。。。白い袋を目指せばだいたい分かるとは思います。) 更に、肝臓を切り分けますが、肝臓には、胆嚢(苦玉)がくっついているので、それを潰さないように 注意しながら切り離します。胆嚢は濃い群青色の葡萄粒みたいなので直ぐにわかると思います。 心臓も近くにありますが、驚くことにまだ拍動していたりします。 胆嚢を注意深く分離します。万一破くと色も臭いも他の部位に移るので、本体から離した所で作業 することをお薦めします。胆嚢が分離できたら肝臓も別皿に取り分けておきましょう。 さらに、食道、胃、小腸、大腸を切り取り、癒着を外して一本にしたら、半分に裂いて中身を綺麗に 洗い流します。何度か洗ったら、こちらは切り分けた身を入れておくバットにおいておきましょう。 その他の内蔵や、内臓脂肪は適当に切り取り、バットにいれておきます。 本体エンペラの尻尾側と、左右に切れ目を入れます。 本体をひっくり返して、腹側を継ぎ目にそって切り分けていくと、 上半身、下半身左右と、3つに切り分けることができます。 さらに上半身を適当にぶつ切りしていきます。硬い骨が多いので 気をつけて作業をします。 首周り、手足周りには唐揚げにできる肉を取る事ができます。骨付きの まま利用した方が簡単ですが、骨を抜く場合は相当手間がかかります。 さらに、手足の先にある爪を根本で切り取ります。 あとは程よい大きさに切り分けてバットに 盛れば、解体完了です。 今日、小中学校では行わなくなった、解剖実験みたいなので、親子で作業すると良いかも しれませんな。 ※独りで解体と撮影をしていたので、あまり分かりやすいシーンの画が無いのが残念です。 |