けだもの的レシピ
猪・ 鹿・の腸詰名付けて猪鹿腸!!

ちょっと手間だけど、美味しく手軽に食べられ るのが良いかも。。


狩猟シーズンをすぎるまでに、結構な勢いで獣肉をおすそわけ頂き、気がつけばそこそこの量が備蓄
されているのだけど、精肉時に発生する端肉や、そのままでは固いすね肉、すじ肉等はひとかたまりにして
冷凍していって、そいつらがまとまった量になると美味しく食べるためにソーセージに加工するって
寸法。素材はイノシシと鹿のスネ肉や端肉。焼いて食べるとありえないほど固くて笑えてくるぐらいだし。
のわりに、噛み締めるほどに良い味が出てくるわけだからソーセージには丁度良いのかなってことで。
今回は、羊腸のケーシングを利用するから、ウインナーって部類になるのか。本当は、鹿の腸を使いたかった
のだけど、今期、鹿の内蔵は貰えなかったので。。。

ウインナーソーセージ1,500g

材料:イノシシ肉(スネ・ロース600g、バラ500g)、鹿肉(スネ400g)、岩塩(20g)、冷水(100ml)、
   羊腸ケーシング(6m)、牛乳(1,000ml)、氷水(1,000ml)、塩(100g)
   セージ・ナツメグ・カルダモン・コリアンダー・粒胡椒・乾姜・生ニンニク・生姜・唐辛子(各7g)
道具:ミートミンサー、ボール(大、中)、鍋、脱水シート(1枚)、ゼムクリップ、スモーカー、温度計、
   スモークウッド(ヒッコリー12h分)、食品加工用手袋、ミル(細めに設定)、まち針

@ジビエ系の肉(猪、鹿)は、前日より24h程牛乳に浸け、冷蔵保存しておく。

切り分け脱水
A牛乳から肉をあげ、軽く洗ってから水気を拭き取ったうえで、
 脱水シートにくるみ冷蔵庫で1時間程脱水する。


香辛料スパイス挽き
B脱水中に、各香辛料をミルで挽いておく。
 唐辛子とニンニクは、別容器に取り分けておく。
 ※香辛料を挽く順番が大事。ミルでは最後から
  2番めに唐辛子、最後に乾姜を挽くようにする。
 ※生は、生姜をおろしてから、ニンニクをおろすと良い。



唐辛子






肉肉挽き

C用意した全ての肉を粗挽きミートミンサーにてひき肉
 にしていく。(室温は低めに。家では10度以下にしている)



材料あわせ
D全てのひき肉、岩塩、冷水、香辛料(ニンニク・唐辛子以外)を中ボールに入れる。



ケーシング
E大ボールに氷水と塩を入れて混ぜておく。又、ケーシングをため水に入れておく(30分程度)




エマルジョン化
F大ボールの氷水に具材を入れた中ボールを浮かべ、冷却しながら、
 粘りが出てくる(エマルジョン化する)までこねくり混ぜる。(調理用手袋をすること。)
 





ちょりそ
※この状態で具材を2等分し、片方に唐辛子とニンニクを入れて
  更にこねくり混ぜる(チョリソも作っちゃう)


一休み
Gエマルジョン化したら、上から圧をかけて、具材に混ざっている
 内部の空気を抜いた上で、ラップをかけてボールごと冷蔵庫に
 30分程度寝かせる。(一晩ぐらい寝かしても良いらしい)





羊腸セット
Hふやかしたケーシングを絞り出しノズルにセットしていく。。。
  コンダムさんもこの時に閃いたんだろうな。。。



腸詰
I絞り器にノズルをセットし、具材を入れたらケーシングに向けて
  ゆっくり絞りだす。具材が出てきたら、先端を糸で縛る。(空気が入らないように。)



ソーセージ1本
Jちょっと強めに、でもケーシングの強度を意識しながら内圧をギリギリに
 ずず〜んと、絞りだして、1本の長いソーセージにしていく。
 ※できてきた腸詰は、いったん受け皿に渦巻状に置いていくとよい。
 この時、気泡の混入を発見したら、まち針を刺して空気を抜いておく。





ソーセージ形成
K最後に末端を糸でしばり完全な1本ソーセージにしたら、
 小分けソーセージに加工していく。
Lソーセージの真ん中を2回転ほど捻じり2本にする。

M捻った端から70mm位先を2本同時に2回転程捻る。



ソーセージ形成2
Nこのままでは、先の工程で捻りが解けてしまうので、どちらか片側の1本を、
 形成されたソーセージの間をくぐらせる。
 これで捻じりが解けることはなくなる。
 なんて言うか、バルーンアートみたいで楽しい。。。




ソーセージ形成2風干
Oこの要領で、順にねじり上げていけば、
 鎖状の生ソーセージが出来上がる。
 ので1時間程風乾する。



湯温度ボイル1
Pできるだけ大きな鍋に70度のお湯を用意し、
 ソーセージを静かに入れる。当然湯温が下がるので、
 65度になるまで加熱し、65度をキープさせたままで
 20分ボイルする。(温度と時間はきっちり管理すること)



ボイル2冷まし
Qボイルが終わったら、粗熱をとって好みの時間
 冷蔵庫などで表面を乾燥させる。



燻し始め仕上がり
R燻製器にぶら下げて、60度以下で60分〜120分程燻
  した後常温まで放置して完成です。
 (一晩程冷蔵保存するとより安定して美味しくなるよー)




早速喰らってみたら、なんてぇか、ちょっとぼそぼそ。。。脂分が少なかったかな。あとは、挽加減が細かすぎた。
バラを300g、背脂200gとして、こいつらは粗みじんにする程度がよいかも。
あとは、味だな。普通に美味しいけど、塩は、1.5倍入ってもいいかな。チョリソ分は、唐辛子を倍量いれる必要が
あるかも。。。
今回は、6m程作ったので、当分ウインナーソーセージには困らないかな。
今後の課題は、ケーシングの自作。。。購入すると高いので、満足感が半減しちゃうんだよね。




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