本来、正月飾り用に用意するのですが、今年は喪中の為ほとんどの作成を見送りましたが あれらだけは作りました。やっぱ冬の休日は竹筒料理やかっぽ酒でほんわかしたいもんで。 道具:のこぎり、カッターナイフ、ドリル(15π、3π)、スチールたわし、鉈 材料:真竹(40π〜70π程度を4節程度) ※真竹は2年生以上の古株を選びます。 ※竹の特性を活かした作りですので、シーンによって適宜カスタマイズすると良いかと。 先ずは燗容器 @竹はまるまる一節を残して、下部節の下側約70mm程度で切断します。 上部節の上側は100mm程度余裕をもって切断します。節目間が300mmだとすると、 全長470mmになります。 A上部節の上側10mm程度の所から、斜め上に切り上げます。 上下を逆さまにしてよく切れる鉈でスパァァっ!と切るのが良いですが、難しい場合は細か目の 鋸で、斜めに切っていきます。優しく切らないと皮目が解れてきますよ。 上部が斜めに切れたら底側の加工をします。ぱなけあの所では長火鉢に刺して燗にするので、 次のような加工をしますが、温風ヒーター等で燗にする場合であれば、フラットな底でよいと思います。 Bでは、底側の節より10mm程度下側面にノコを直角に当て竹の5分の2程切ります。 逆側面からも5分の2程 切り、各側面の切り込みに鉈等を入れて抉ると、竹の繊維 に添って竹片が割れると思います。 両側を取り除くと丁度5分の1の太さで2本の足が残るようになります。 Cあとは、よく切れるカッターナイフで、バリを削ったり、先を尖らせたり、丸めたり・・・ 使いやすいように処理しておきます。 D次に、古株の竹の場合、表面がけっこう汚れているのでスチールたわしで 綺麗に洗い流します。 こうするとくすんでいた竹が見事な緑に戻ります。 E最後に上側の節に酒を出し入れする穴を穿ちます。 注ぎ口になる側の節を15π程度のドリルで穴を開けて いきます。1箇所だけでは穴が小さいので、 隣り合わせにもう一箇所穴を穿ち、その穴をカッターナイフ 等で繋げると程よい大きさの穴になります。 また、注ぎ口の反対側に3π程度のドリルで空気抜き用の穴を 穿ち、最後に竹の中に溜まったおが屑を取り除けば完成となります。 大きさや、注ぎ口、足等は各自使いやすくアレン ジすると良いと思います。 次に竹筒焼の容器 (なるべく太いほうが容量を増やせます。) @竹はまるまる一節を残して上下を適当な長さで切りそろえます。この時、料理に利用する熱源の両端より 長くなるようにします。ぱなけあの場合、長火鉢の内径が490mmあるので、両翼に55mmづつ余裕を持たせ、 竹全長で600mmになるようにバランスを取って切り揃えます。節目間が300mmある場合は両翼に150mmづつの 長さを持たせ切りそろえます。まぁこのへんは使う熱源によりますので、利用方法を想定しながら、適宜 調整します。 A次にこのままですと、安定せず転がってしまうので、安定させるようにします。 両翼の節目外側20mm程度の所に鋸で切れ込みを入れます。 大体10mm位でしょうか。この時注意したいのが、両翼で切り込み面が揃って いないと据わりが悪く安定しなくなってしまいます。最終的に微調整をすれば なんとかなりますが、このくらいは一発で決めたいですね。 Bでは、両側面の底側を平らに切り取ります。切り込んだ深さより若干浅めの位置で鉈を入れると繊維に 添って竹片を割りとることができます。両翼とも作業をすると熱源位置を橋渡しして安定させることが 出来ると思います。がたつく場合は、出っ張っている側をナイフ等で削っていくと安定させられます。 C最後に蓋を作りま す。竹を橋渡しした状態で節目内側頂上部分より、 竹外形の4分の1程度まで逆ハの字になるように切り込みを入れます。 これちゃんとやらないと縁が斜めの竹鍋になっちゃいますよ。 両側に切り込みを入れたら、鉈等を切り込みに入れて抉ると、 パカッと竹片が切り込み通りに割り取れます。後はにちょちょいっと ナイフで成形し、おが屑等を取り除けば完成となります。 とにかく、節を使って容器になっていれば宜しい かと。 青竹で作る器であれば、空焚きしなければお湯も沸かせるし、ご飯も炊けます。相当便利なので ちょっと覚えておくと良いかと思います。 ※主役の竹細工は・・・不幸が続かなければ今年末に作成します。 |