網猟を始めた!!初年度は先輩猟師様に猟具をお借りできたけど、翌年からは 自分で揃えろとなってしまい・・・色々探してみたのですがしっくり来るものがなく。 まぁ、何でも自分で!を心情にしていることもあり、自作する事にしてみたわけです。 Do It Yourself ってヤツっすね。 まずぱなけあ。が教わった無双網(穂打ち)の簡単な構造として、手竹2本がそれぞれ足杭に固定され、 その手竹の間に網を張っておき、手竹の一方を控え綱で、控え杭に繋いでおき、 もう一方の手竹に手綱を繋いでおいて、タイミングをあわせて手綱を引っ張ると 網が鴨にかぶさるって感じのものです。 で、今回は、その網の作成についてです。 網のサイズですが、9,000mm×4,000mmの長方形とし、形状は、1辺を45mmの正方形としての網になります。 対角の幅は63.6mmとなりますがまぁ、63mmとして、網のサイズに当てはめ網目と段を計算すると 網目:9000mm ÷ 63mm = 142.857 ≒ 143 目→145目 4000mm ÷ 32mm = 125 = 125 段→130段 こんな感じでしょうか。ちょっと多めに見積もって余裕を持たせる形にします。 で、使う糸の長さを算出しますと、1段を編む場合、(45mm+45mm)×145目=13,050mm で、130段編むために必要な分を計算すると、13,050mm×130段=1,696,500mm 約1.7kmの糸が必要って計算になります。 でわでわ、材料と道具。 網部分>>ダイニーマ糸(PE糸10号黒:2,000メートル)、定規(幅45mm、長さ300mm 2本)、 網針(あばり:1本〜…もちろん竹の自家製だぁ。)、4mmロープ(1,000mm)、2.5mm金剛縄(10M) 2mmダイニーマロープ(10M×2本、5M×2本) 輪鉛(50ケ)、竹筒(25mm経×300mm:1本)、丈夫な筒(7mm経×300mm:1本…園芸用支柱の両端を切って利用) アルミのカシメ材 @ 網針(あばり)にPEを巻く。最低でも15M以上は巻いておくと便利。この辺り、自作した網針であれば、 サイズを調整できるので、結構便利。ぱなけあ。が作った網針はちょい小さめのもので、30M程度巻いて利用。 A 経7mm程度の筒の左から50mm程度の所に、糸の端を引き解け結びにして、結き止める。 B 筒を水平して、筒の下側に定規を当て、定規を巻き付けるように糸を右に回して、筒に引き解け結びになるように 結き止める。 これで、1目分。更に定規に巻きつけ…と145回繰り返し、網の端(下側)になる。隙間なく綺麗に並べると 大体200mm幅位になっているかと。 C 糸は、筒に向かって右側に来ているので、筒の左右を反転させて(裏返して、糸が左側に見えるようにしてから、 もう一本の定規を更に下側に沿わせ、定規の表側から裏側に巻きつけ、Bで作った目の左端を定規から外してから、 目を掬うように、かえる股に結んでいく。 ※かえる股にするには、上から垂れている糸に左奥から右手前にむけて編み糸を通し、 右側に輪ができるよう、垂れている糸の後ろ側を右から左に編み糸を通し、 左に来た編み糸を垂れた糸の前を、右の輪に手前から、後ろへ通す。 網目が崩れないよう、垂れている糸とひっかけた部分を押さえながら、編み糸を引けば出来上がり。 2段目までは力加減を考え、結んでいかないと、上の目の元(引き解け結びの所)で、隣の目側から糸を寄せてきて しまい、網目が揃わなくなってしまうので、注意が必要。これを145回繰り返すと、2段目が完成。 D 3段目以降は、同じテンションをかけて、もくもくと編み進めるだけとなるので、筒に、適当な紐を通し、壁等に 吊るして作業をすると効率的になる。 ・・・まぁ、自分でやりやすいように工夫するが吉ですな。慣れれば、1分間で4〜5目位編める様になるので、 40〜50分程度で1段編めるようになるかと。 後は、Cを128回繰り返せば、網本体が編み上がるってわけね。 因みに、編み進めると、どんどん長くなってくるので吊るしながら作業をする場合は、適当な所で、25mm経の筒を、 網に通して、ぶら下げられるようにすると便利。・・・隙を見てチマチマ編んで4ヶ月程で編み上がったかな。 E 2mm幅の超高分子量ポリエチレン製・・・てか、ダイニーマロープ(地面固定側)を10m程に切り、マジックで黒に染色する。 極太マジック2本に縄を挟んで引っ張れば、黒色に染まるお。 染色した縄を網の最終段の目に通していくんだけど、ロープの両端を約500mm程余裕をもたして網に通していく為、端から 500mmの所に結び目を一つ作っておく。で、編みを通していく場合、3目に対して1つの割合で鉛リングを一緒に通していく。 F さらにPEのロープを10m位に切り網上部のガイドとするため、Eと同様マジックで染色し、 今度は、網の最初の段に通すわけだけど、最上段は、このためにちょいと細工してあるので、起点とした筒にロープを 通し、端から500mmの部分に結び目を1瘤作り、其処から63mm間隔で、筒側から、ロープ側に1目づつ落とし、 引き解け結びを締めて固定していく。 ※EもFもだけど、編んでいるときは幅200mm程度のものだけど、広げると9000mm以上になるので、広くて綺麗な場所での作業が 望ましいね。土の多い広場等だと、網を広げた時に色々なものが引っかかってくるのでちょっと手間がかかっちゃうし、最悪、 ここまでにした物が絡まって収拾がつかなくなることも。。。 又、天なわ(上側のロープ)については、相当なテンションがかかるので引っ張った際、伸びの少ない素材を利用 するのがよろしいかと。 G 5mのダイニーマロープを網の両サイドにも絡め巻くようにを通していく。通していった先端と、天縄(地縄)、の端に作った 瘤の5mm外側に同様の瘤を作り、瘤と瘤の5mmの隙間にサイドロープをリンク出来るよう先を輪にしてカシメ材で圧着する。 網の丈は、4000mmなので、2,000mmの位置に手竹に括るための輪っかを結んでおく20mm位の輪っかになるよう、サイドロープ の余剰分を使って2050mm位で真ん中を折って固結びにしておく。 地縄側については、サイドロープの余剰分を約700mm程度余ってるので、あまりが出ないように切り詰めてから同様に リンクさせる。これを左右両方で行う。 H 地縄側の両端を直径30m程度の輪っかになるようにかしめ材で圧着する。 天縄側は、左右の横縄と接合したすぐとなりに直径20mmの輪っかになるよう、カシメて圧着する。これで一応完成。 仕掛けるとこんな感じになる。 ※一応これで網部分は完成。あとは、しっかりたたんでしまわないと、絡まってこんがらがってすごいことになってしまう ので丁寧にたたむのが宜しいかと。 左右それぞれで天縄の端の輪っか、地縄の端の輪っか、横縄の中央の輪っかを一つにまとめて、縛り、それを1ヒロ程度で 輪にしてまとめると楽かな。・・・ちゃんとやらず、絡まると直すのに相当手間がかかります。。 |