獲物だもの
カ ルガモ

実はけっこう雑食性で動物食に偏った個体はひとクセもふたクセもあるらし いぞ。。。

カルガモかるぅ〜いカルちゃん・・・今回はカルガモ ちゃんです。
植物食だけでなく、タニシや、魚、虫なんかも食べるようで、個体によっては海ガモに近い臭いになるらしい
です。ただ、初回のアイツとは違って、キープしている状態では嫌な臭いは漂ってこなかったな。
んで、今回の獲物さんはこちら。
どうやら女の子のようです。
回収してからもけっこうバタついてまして、野生の生命力にはいつも本当に驚かされます。
動脈を切っても30秒位は足をばたつかせてました。


さて、今回も自宅にお持ち帰り後に処理することにしました。お持ち帰りの道中、特に気になる臭いもなく、
食欲が減退する事もありませんでした。
せっかくの獲物ですので、余すこと無く、全体的に利用したいと思いましたが、血が毛羽にこびりついて
しまったので、羽毛の採取は諦めることに。次からはそのへんも考えて移送しないとですね。

で、毛羽毟りを行います。まぁその、大きなポリ袋の中でちまちま毟っていきます。1羽なので、結構綺麗に
丹念に毟りまして、頭、羽先を残して、ほぼ裸にします。皮から、棒毛が出ていたら、毛抜き等でつまんで
綺麗に抜きます。(多分、所々に細い羽毛が残っているとおもいます。)
満足できる状態になったら、羽先を第一関節で切り落とし、首を頭ギリギリ位で切り落とし、足は・・・
肉の繋ぎ目よりちょい下でぶった斬ります。
その後、ガスコンロや、バーナー、藁等に火を付けて強火でざっと表面を炙ると、残った細い羽毛等が散り散りに
焼け焦げます。この時、たるたるだった皮も張りを取り戻したように、ピン!とはってきます。40代→20代位か。(笑
直ぐに水洗いしタワシで焦げた毛羽を洗い落とすと、綺麗な丸鶏の様相を醸し出します。
次に、慎重に内蔵を抜き、砂ずり、肝臓、心臓を取り分け、他の内蔵は廃棄します。
・・・そのうちタシギのように、腸もよく洗って喰らってみようとは思いますが。。。
取り分けた内蔵は特に臭いもなく。。。ただ、肝臓(レバー)はちょっと血生臭さがあったので、酒水に漬けて
おきました。
で、本体ですが、内蔵を抜いた後、腹の中をよく洗い、骨際に残っている臓器をこそげ落としていきます。
肺まで綺麗に取ったら、首に添って入っている気管と、食道を抜きます。食道には、種籾がいっぱい詰まって
ましたので、多分、肉食系ではなかったみたいですね。ベジタリアンであればお肉も期待できそうです。

最後にもう一度よく洗って水分を拭き取ります。
リードクッキングペーパーを丸めて腹に詰め、外側もミイラの様に巻いたら、さらにラップでぐるぐる巻に
し、ジップロックに封入したら冷蔵庫の奥に。ここで、1週間〜10日位熟成さてます。
本来、チルド室があればそこで熟成させるのが理想ですが、ぱなけあの設備にはチルド室が無いので、
扉の開閉による温度変化の影響がうすい奥に入れての保存となったわけです。

さて取り分けた内蔵ですが、砂肝は半分に割って、内容物を確認します。見事に砂と籾でした。よく洗って、内膜を
はがして、切り分けます。心臓も、半割にして血を取り除きます。レバーも一口大に切り分け、其々を
焼き鳥の要領で爪楊枝に刺して、塩・胡椒を振り炭火で焼きあげ喰ってみました。
レバーは、ちょっと濃すぎますが、砂ずりにしろハツにしろとても美味しくいただけました。

当たり外れがあるのかもしれませんが、とりあえずカルガモは、ぱなけあ的喰の琴線にバリバリ触れてきて
いるので、当面は狩猟対象として追いかけていきたいと思います。

熟成を終えたら、精肉していき、肉は、料理に利用し、ガラは、スープをとりまして骨の髄まで、利用しつくし
ます。カルガモは、肉、スープ共美味しくいただけますね。あとは羽毛の加工・利用方法を考えないとな。。。



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