思わわぬところからプロジェクト拠点ができたので、今後の開発のための仮設ベースを建立する事に。地主様のK氏にも ご協力頂き、なるべくコストを掛けずにソコソコの居住性をもたせるように設計をしていく。 まぁ、フリーハンドで絵を描くだけなんだけど。完成形としては、構造が単純な巨大な三角テントとした。 メイン材料は、K氏敷地内に生えている真竹を利用。 ・・・これで柱の費用はゼロに。 要件として屋内で火も焚きたいので屋根部分は耐火シートとする。こちらは中華製のやすいシートをチョイス。 両サイドの壁面もこの耐火シートを利用することに。 また、両サイドには防虫ネットも使用し、煙抜きと、シースルーにも出来るようにする。 これは、ジョイフル本田で購入した。 あとは番線と、被覆針金、工作用の細竹竿も購入した。 竹の切り出し。 本 来なら冬の間に切って、油抜き処理をした方が長持ちする竹になるのだけど、まぁ仮設って事もあり、 梅雨前の施工前日に切り出しそのまま利用することに。 これは率先してK氏が切り出してくれた。 ぱなけあ。や他メンバーは枝打ちと、切りそろえ、片付けを行った。 大凡1時間程で、4550mmの竹材を25本程作り、車に乗せる。 整地。 次に拠点での仮 設ベース建立地を選定する。 敷地的には5M✕8M。約35平米程の比較的平な場所を見繕う。 丁度拠点の中間点位に程良い空間が有ったので即決。メンバーで整地をしていく。 先ずは下草を刈り取る。 下草を刈ってみると、意外に勾配があることが分かり、スコップ、ネコなどを利用して 平らに慣らしていく。ちょうど中央辺りに灌木の切り株があったので、抜根したり。 ある程度平らになったところで良しとした。 この妥協が後で面倒なことに繋がるのだけどそこまで考えもせず。。。 棟上げ 2本の竹の端を クロスさせ、底辺が4500mmの二等辺三角形にし、クロス部分を番線で 締め上げる。 これを5つ作り底辺部分の端が1500mm間隔になるように配置する。 次に竹2本を元と先で差し込み連結し、棟木とする。更に母屋用の二組程連結棒を作っておく。 次に一番端の三角形を垂直に起ててもらい、長めの脚立に乗り棟木をクロス部分の上に乗せ、 先端を500mm程出した所で番線で軽く固定しておく。 次に逆端の三角形も同様に垂直に起ててもらいクロス部分の上に棟木を乗せ、長さを床部分の長辺に揃え番線で固定する。 更に左右の内側の三角も同様に固定していき、最後に中央の三角を固定すると、三角テントの骨格になる。 ただ、このままでは自立しないので、両側面に二本づつ筋交いを入れて、番線で固定していく。 これで自立する骨格となる。 更に両側辺の中央辺りで地面と平行に連結棒を固定し母屋とする。 番線固定時に気を使ったのは、シノ使いを骨格の内側で行い、番線の端を外に向けないようにすること。 これで一応棟上げまで完了。 因みに、材料は天然素材なので、歪みなども多く、きっちり行くことは少ない。全体的にその場合わせで適宜組み上げるのが コツと言えばコツ。 補強。 こ こからはメンバーのセンスで骨格の補強に入る。 前後の三角形開口部にも、母屋と高さを合わせ陸梁を入れる。 陸梁に合わせ、真束と方杖を入れる。 竹材二本を6等分に割いて、竹の帯を作り、側面シートの振れ止めとして母屋と棟木の間に等間隔に張っていく。 また内側の垂木にも陸梁をかけていく。 屋根ふき。 骨 格が整った所で耐火シートを広げ被せていく。 バタツキ防止のため、シート四隅を杭打ちして止め、 屋根外側の両側面に紐を渡し両端を地面に固定する。 これで仮設ベースの目鼻が付いた感じか。 内装。 三角の開口部。あまり出入りしない側は、三角全面にメッシュを貼り付け、 メインとなる側には、ドア枠を作り枠外にメッシュを貼り付ける。 細竹竿で1畳程度のドアを作り、これもメッシュ貼りする。蝶番の代わりに ドア枠より太い竹をドア側面の上下に固定し、 この竹にドア枠を通す様にし、開閉可能とした。 次に仮設ベース内の壁面沿いに竹でベンチ兼ベッドを作る。 まぁ、この辺は閃きとアイディアで、適当に作っていった。 最後に、煙抜き用の越し屋根?を作る。 これも骨格は細竹竿を使いセンスと閃きで、適当に組み立てていく。 骨格ができたら、耐火シートで屋根を貼り付け、 ベース天井中央に開口部を開けメッシュを貼り付ける。 出来上がった越し屋根をスタッフ総出で!長い竹竿で吊るし、 仮設ベースの上に乗せ、針金で固定すれぱ完成。 色々やってきたが、とりあえず仮設だから! の逃げ口上に支え?られどうにかこうにか宿泊できるレベルにこぎつける事ができた。 アクセサリー 焚火が出来る囲炉裏。 ベース中央に深さ300mm程の穴を掘り、溶岩プレートで600mm✕1000mm✕600mm寸法で 囲い囲炉裏にする。 囲炉裏の深さが600mmと深めなのは中で大きめの薪を焚べ、焚き火をする為と、 灰を堆積させるためとなっている。 またGLスレスレのところには100mm✕200mm通気口を切り出してある。 さらに両長辺の中央付近には、 100mm間隔で20mm四方の穴を作り、鉄筋を差し込めるようにしてある。 最後に棟木から自在鉤を吊るし完了。 調理と暖房を兼ねた薪ストーブ。 本間製作所のステンレス時計型薪ストーブを採用。床面を整え、レンガで土台を作り、ストーブを設置。煙突の立ち上げ 部分にダンパーを設け、縦管をそれ専用に母屋に渡した陸梁へ固定。天井手前で開口部側にまげ、メッシュ部分は金網で 作った煙突ガードを利用して外部に引き出し、更に立ち上げて棟木に固定し、排煙口を据え付け完成。 何とか完成し、2019年1月の中旬に3人が宿泊しても問題なく生活できたようだ。 2019年度は ここを拠点として本格ベースの建立に臨みたい。 |