先週に引き続き、今週も行ってまいりました。
水曜の夜に餌を撒きに行って、次の餌付けも確認できていたのと、
水位も程よくなっていると想定できたので、
今後行う、けだものダイニングの素材収獲のためにもね。
まさに、東奔西走・・・馳走を地で行なっております。。。
前回は、時間に追われており、猟自体ゆっくりできず終いだったので、
今回はちょこっと余裕をもって出猟に。
猟場は、一昨日の雨にもよらず、水位が下がり気味。
まぁ、時間的には、余裕もあったので、水深が覚束ない部分の
底砂利？底石？を掻き出して、ちょこっと整備。又、猟場と
待ち場のライン上にある大石を移動させたり、山になっている
地面部分を削ったりして、視認性を高める整備を実施。
けっこう汗をかくので、どんどん衣服を脱いでいき、終わる頃には
Tシャツ1枚になっていた。
すっかり整備を終えると、いい時間になっていたので、
設置の段取りを進めてから網をセットし、ワイヤーを張る。
網罠から、待受場所までの距離は70m位なので、一端、鴨が餌場についたら、
気づかれることはほぼない距離。ただ、遠くなると、視認性も落ちるんだけどね。
あとは、日没5分前位に、餌を撒き、デコイを設置する。
このデコイに効果があるのかは、いささか疑問ではあるけど。。。
あとは、日没まで、車のエンジンをかけ、ヒーターを入れ社内を温めておき、
暗くなるとエンジンを切って、待ち状態に突入した。
前回の教訓をいかし、今回は、薄暗い時間から、辺りを警戒し、観察を
実施。とはいえ、待つだけってのは中々難しく、結局、おにぎりや、
柿の種を喰ったりしながら、観察を続ける。
18時位から、カルガモ2羽が辺りをうろつき出した。
なかなか警戒心が強く、罠ゾーンには近寄ろうとしない。。。
5〜6回位、入ろうか、入るまいかした後、やはりメスが先に、ゾーンの一番深いところ
に行き、餌を啄みだした。待つこと3分。警戒を緩めたオスもゾーンの中央辺りに入り
おこぼれの餌を啄みだした所で、車からそっと出て、ワイヤーを渾身の力で引き、
網をかける。
すかさず、双眼鏡で確認すると、2羽とも網にかかり、暴れているのが確認できたので、
収獲と、撤収の準備に入った。
大体30分位で綺麗に片付けを終え獲物を撮影して帰路に。
帰宅後、マスク、帽子、厚手のジャンパーを着込み、すぐに毛羽毟りを屋外で実施。
これが一番手間のかかる所で、1羽で30分位かかる。更に筆毛などが多いと、その分
時間が。。。まるっと毟った後、残った産毛をバーナーで焼いて、水洗いしてから
キッチンに移動。
今回も、エイジング無しで精肉と壺抜きを実施。これは、来るけだものダイニングに
むけて、鴨のスモークにするため、加工に回すことに。
なんでもそうだけど、獲る行程より、その後の下処理行程が一番面倒なんだけど。。。
まだ猟期も始まって半月位なので、それなりに楽しみながらこなせているかな。
なにやら噂が噂を呼び、「けだものダイニング」の開宴を企画することに。
規模も今年度最大となったので17年冬の陣と位置付けた。
まず、開宴1週前より、仕込みを開始。ピクルス、ジャーキー、鴨のスモーク、柚子胡椒。。。
ピクルスと柚子胡椒は、仕込んだ後は放置でよいけど、ジャーキーと鴨のスモークは夫々
行程があり、火〜木まで手間がかかっている。
金曜日は全体的な準備の為有給を取得。掃除、買い出し、チャーシューの仕込み、薪の補充等。
因みに、前週の日曜日(仕込み前)に右手親指付け根をグッサリやってしまい、水仕事がちょっと
不自由になった為、当日はスタッフ件ゲストとして急遽1名に始発で来てもらい、開宴に向けての
雑よ・・・手伝いをしてもらうことで、事なきを得ることができた。
以下が冬の陣のメニューとタイムテーブル。
14:00〜 開宴・乾杯
先付け
ビーフジャーキー
野鴨のスモーク
鳥と豚の紅白チャーシュー
冬野菜のピクルス
14:30〜
焼き物
野鴨串と鶏串
ガメラ焼き
野菜串
猪の青竹焼き
15:30〜
箸休め
里芋の揚出し
16:00〜
揚げ物
猪カツ
まる唐揚げ
預け鉢
カルパッチョサラダ
16:30〜
鍋物
まる鍋
まる雑炊
17:30〜
お蕎麦
二八蕎麦
18:00〜
水菓子
コーヒー
ゆずシャーベット
19:00 終宴
今回もゲスト皆様に満足いただくことができました。
クリスマス前より、年末年始の連休に入った訳だけど・・・ね。
本来は、1月の4日、5日もお休みを頂いて8日まで、お休みだったはずが、
今流行りの働き方改革やらの煽りで、手当もつかない役職者である
ばっかりに、4日、5日は、出勤となってしまいました。orz
・・・因みに、休日出勤申請をする必要があるんだって。
で、本来であれば、ずぅ〜っと、猟に入っているつもりでいたのだけど、
4日から出勤つうことで、急遽スケジュール変更を実施（TT。
・・・結局年内は休暇に入ってから網猟を2回行ったきり。
まぁ、リスケで年末年始は、ちょこっとゆっくり過ごすスケジュール
にしてみたってわけさ。
ところで、今年は、けっこう良い猟場を探し当てられたようで、出猟の度に
猟果をあげられ、年の瀬に行なった2回もそこそこの猟果となった。
さすがに、自家消費では追いつけない程だったので、知人にお分け
したり、シーズン前に頼まれた所に持っていったりと。。。。
結構セコセコと動き回る休暇前半となっしまったような。
そう言えば、今期はイノベーションってのかな、捕獲数が多くなると
それだけ後処理も大変になるので、ちょこっと作業手順を変えてみた。
今までは、そのまま毛羽を毟っていた所を、今回からは熱湯に浸してから
ざっくり毛羽を毟り、その後蝋に浸けて引上げ、固まった所を
蝋パックのように剥がすという感じ。これだと、残った毛羽を
焼き消すより、匂いが付かないのと、細部まで綺麗に毟る事ができた。
ちょっと面倒なのは、蝋を溶かす時湯煎にする必要がある事と
これを台所でやると、蝋が飛び散り後始末が大変になる所位かな。
この２回で獲った鴨の内、半数位の４〜５羽は、この方法で年末年始用
として鴨チャーシューや、鴨捏ねや、鴨串に加工して、
お世話になった人たちにお届けすることにした。
んなもんで、実際にはゆっくりするどころか、
タイムテーブルを気にしながら立ち回りをした為、
全然ゆっくり過ごせていなかった事に気がついた
・・・最後の写真は、配達時に通った信号。地名って面白い。。。
