Diary 2020. 1
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1月3日(金)   野営初め。

元旦恒例の家飲みも無事終了し、2日は朝から片付けをしその後野営の準備を整えてから鴨猟に向かった。
というのも、メンバーの一人がどうしても、ジビエを食べたいらしく、ならば、拠点でとなった次第で。
猟場につくと、いつもの如く設置し、待ちに入る。日が暮れてから直ぐにコガモの群れがよってきたが、こちらはスルーした。
その後直ぐにカルガモか1羽だけ来ていたので、取り敢えず網を引いてゲットする。
時間を見ると18時前だったのと、寒さもそこまでではなかったのと、1羽だけだと心もとなかったのが重なり、次を待つことに。
とはいえ、早々寄ってくるものでもないので気長に待つことになる。
仮眠をとったり、スマホをイジったり。。。
そんなこんなで、鴨がより出したのが、日付がかわる頃。更に一時間くらいかけて、ジワジワと寄せ場に寄ってきた。
そんなとき、一台のバイクが、反対岸を通り
寄っていた鴨が驚き飛び去ってしまったorz
鴨猟では、めったにボウズで終わることは無いのだけど、ぱなけあ。が猟場としているアクセスの良い場所では、こういった外的要因でボウズになることがあったりする。
流石に、ここまで待ったのに諦めがつかず、3時半まで粘ってみたけど、一切よってくる気配もなく、撤収することに。
で、撤収時によくよく見ると、支柱は地面に凍りつき、網もカピカピに、凍りついており、カモが寄っていたとしても、不発だったなと、諦めもついた。

撤収するとそのまま拠点に向った。
途中コンビニに立ち寄りつつ、6時半には拠点に到着。
取り敢えず寝床を設営してから薪拾いをする。
7時頃には竈と、ロケットコンロに火を入れて、暖を取りながらお湯を沸かしはじめた。
暫くしてお湯が沸いた所でカップ雑炊に注ぎいれ、朝ごはんにした。
その後は、毛羽毟りを行い、綺麗に処理した状態で、地主様宅に向う。
挨拶をして、精肉処理を行っている間に、地主様がメンバーを迎えに。

メンバーが地主様宅に到着する前には精肉処理も無事終わり、しばし休憩する事に。

一旦地主様宅に集まってから、準備をして拠点に向う。

早速、メンバー分の設営を行いつつ、竈とロケットコンロで火をおこす。
ロケットコンロでお湯を沸かし、カップうどんを作る。待っている間でお餅を焼いて、出来上がったカップうどんにぶち込んでお昼ご飯とした。

その後、近隣の温泉に浸かり、拠点に戻った直後から、夜宴の下ごしらえを始める。

メニューは、イノシシ汁と、鴨シャブ。
あとは、作り置いていた、鴨のスモーク。
汁物は根菜メインに、鴨シャブは、野菜メインにって感じにした。

18時くらいから開宴。メンバーが、鴨シャブを味わって、感動していたのが印象深かったな。
途中、地主様は帰宅されたが、その後も深夜まで、宴を続けて、0時過ぎにお開きとした。気温は0度くらいだったが、あまり寒さは感じなかった。
むしろ、通勤中や自宅にいる時のほうが寒さを感じる気がするくらいだった。

1月11日(土)   伝統鴨猟 7引き目

パッとした成果がない中、細ぼそと網猟を続けております。
ぱなけあ。の猟場は、農道から直ぐの川辺で犬の散歩など、明るいうちは、ポツポツとだけど人を見かける。
で、長く通っていると声をかけて来る方もけっこうおり、顔見知りになったりすることも屡々。
今回も猟の段取りをしていると、早速寄ってきて声をかけてくれた。この方は昨年秋に雌の子犬を購入し、散歩に連れてきている、気さくな感じのおじさん。犬種はよく分からないが、由緒ある大型犬で、いかつい面構えだけど人懐こく、モフモフしてやると喜んでくれる。
犬と戯れながら軽く世間話をすると、散歩に戻っていった。

こういった地元の方との交流は、大切にし、なるべく対応するように心がけている。

段取りをおえ、車に戻った所でまた声をかけられる。この方は、初めての方で、以前声をかけたそうにしていた人だったかと。
挨拶を交わし、気安く話せるとなったところで、マシンガントークが始まった。
車の話から、自転車の話、政治の話に世界動静、。。。
まぁ、面白い持論を展開したりと、笑いながら聞くことができた。
最後には、連れていた犬が痺れを切らし、散歩に戻るよう強引に引っ張って進むようになり、まだ喋りたそうではあったけど、散歩に戻っていった。

肝心の猟はと言うと、日暮れから暫くは気配も無し。この時点で、長期戦に気持ちを切り替え、20分毎の監視とした。
20時頃に1羽がよって来ているのを確認できたが、次のタイミングでは、ロスト。
22時半頃に、ようやっと2羽がよってきている所を確認できた。そのまま監視していると、特に警戒もせず付き場に入って来て、撒き餌を漁りだした。

注意深く周辺を見回し、他の鴨の有無を確認する。残念ながら辺りにはこの2羽しかいないようだったので、このタイミングで網を引くことにした。

捕獲した2羽は、若鴨で大きさも二まわり位小ぶりのカルガモだった。

活け〆して、撤収する。
手順としては、網にかかった状態で〆ると、暫く動きながら放血されていく。
その間に、ワイヤー等の片付けを行い、付き場に戻る頃には、〆が終わっている。
厄介なのが、上手く〆られなかった時。
この場合、鴨はじっとして生きており、中々
死なないため、再度動脈を切開し、首を折る等、二手間くらいかけることになる。

〆た後は、鴨を網から外し、網を綺麗に纏め、ポールなどをバラし、車に積み込むって感じかな。

家に帰ったところで、獲物を軒に吊るし、網を干して網猟の完了となる。

後は風呂に入ってから就寝という流れである。

今回もこんな感じで

1月12日(日)   新たな取り組み

今シーズン、網猟の4回目位から新たな取り組みを始めている。

どんな取り組みかと言うと、今までただ廃棄していた毛羽、こいつを何とか利用したいと思い、大羽や、屑羽を除いた、スモールフェザー、ダウンをそれぞれ分別して採取しているってわけよ。

利用方法については検討中だけど、スモールフェザーは、羽枕に、ダウンは、ブランケットみたいな感じを目指そうかと思っているものの、どんなものかねぇと。

で、どんな感じで採取しているかってぇと、先ずは、翼やお尻周りの大羽を抜いていく。
この時、脇や背中の中くらいの毛羽も抜き取っていく。
その後、腹周りや背中のスモールフェザーになり得る毛羽を少しずつ抜き、袋に貯めていく。こうすると、ダウンが残るので、残ったダウンを毟って、別の袋に貯めていく感じ。
。因みに、ダウンだけになると、ひよこの肌触りになる。今の時点で8羽分ほど採取しているか、ダウンは殆ど重さを感じない程度しか採れていない。。。

手毟りのダウンなので品質は良いはずなんだけどな。。。

今シーズンも後一月余り。
どこまで採取できるか、、、結果報告をご期待あれ。

1月19日(日)   伝統無双網猟体験ツアー!

昨シーズンより試験的に始めた伝統鴨猟体験ツアー。
昨シーズンは、結構グタグタに行っていたが、今シーズンに入り、より洗練され、ツアーとしての形が整ったのかなぁ?と。
次第は以下の通り。

初日
13時頃 集合 ぱなけあ。宅近隣の駅
14時半~15時 中華まんミュージアム見学
15時~16時 移動、買出し
16時~17時 狩猟段取り
17時~23時 狩猟
23時~24時 移動
24時~6時  宿泊
6時~7時半 毛羽毟り体験
7時半~8時半 朝食
8時半~10時 解体、精肉
10時~11時 温泉
11時~13時 調理方法公開
13時半~15時半 鴨シャブコース料理試食
16時 解散

次第の詳細はこんな感じで。

集合したら、出猟準備をして、出発。

先ずは行きがけにある中村屋の中華まんミュージアムに立ち寄って見学する。
まぁ、猟とは、一切関係ないけど。。。

次に猟場へ向うのだけど、途中、各自の夜食、飲み物、お菓子等を購入いただく。

猟場に着いたら、無双網猟の原理や各道具の使い方を説明しつつ、段取りを行っていきます。

準備が出来たら、猟の開始。早めに獲れれば、予定を繰り上げ、獲れずとも、22時半には終了とし、片付け、撤収とする。

帰宅後、ぱなけあ。宅で宿泊いただく。

翌朝、毛羽毟りを実施するので、体験したい方はチャレンジしてもらう。
寝ていたい人は朝食まで寝ていても。。。

朝食は、釜炊ご飯で、烏骨鶏卵かけご飯と、簡単な付け合せ。

丸鴨の解体、精肉、下ごしらえを実演解説。
大猟の場合は、解体の体験もしてもらう。

その後近所の温泉に浸かってもらい、ロースト、モツの串焼き、鴨シャブの調理方法を解説。

最後に振返りと試食会を行う。
サラダ、串焼き、ロースト、鴨シャブ、シメの饂飩と、雑炊。
350mlの缶ビール、日本酒1合が付帯します。
・・・・追加は実費か、持ち込みして下さい。


こんなかんじになります。

料金は、お一人様変則一泊二食、15,000円。
1名からツアー可能です。

これがお得なのか、ぼったくりなのか、、、、は、参加された方にしか分からないかもねー。(笑)

※プロジェクト会員の方は半額で。

1月26日(日)   リチャージ。

この冬、激寒期の山に入れておらず、心身共に参って来ていたことと、このタイミングを逃すと立春過ぎ位まで時間が取れなさそうな雰囲気だったので、山のパワーを補充すべく、拠点に入ることに。
とは言え、日曜日は早めに帰る必要があり、普通に一泊するだけだと、ちょいと物足りなかったので、金曜の夜から、37時間、
2泊1.5日の強襲スケジュールを取る事にした。
帰宅後直ぐに風呂を沸かし、その間に買い出しに行く。パスタと、根菜類と、手羽元を購入。あとは、出来合いの夜ご飯も。
家に戻り、支度をし、車に詰め込んでから、買ってきた夜ご飯をかき込む。
一息ついてから、風呂に入り、防寒対策をして22時半に出発。

途中、猟場に餌を撒いてから拠点に向う。
道中は特に何もなく、無事に拠点に到着。

エンジンを止め、車を降りると、キンキンに、冷えた空気と、静寂。微かに沢の流れが聞こえるが、それも心地よい。
空が開けた場所から見上げると満点の星空。
なんとも言えず良い感じだ。。
暫し時間を忘れて見入っていたけど、寒さで我に返り設営にかかることに。

再びエンジンをかけ、ライトを点ける。
時間をみると、1時半をまわったところだった。それにつけても、設営は心が踊るね。
やっているうちに、ああしよう、こうしようと、どんどんアイデアが浮かんでくるし。

まぁ、そこらへんは起きてからしようってことにして、ハンモックとタープを張るだけにとどめた。寝袋を用意し、万全にしたところで、缶ビールを開ける。水色の香るエール。。。グイっと飲んでから寝着に着替え、排尿して就寝。
脇に流れる沢のせせらぎに耳を傾けていると、だんだんと意識が真っ暗闇の中に混ざっていくのを遠くで感じるようになり、やがて意識を放し眠りについた。。。って感じ。

7時過ぎくらいに目が覚める。寒さと寝床の心地よさから逃れられずうだうだし、微睡んでいたようで、尿意を覚えて次に目を覚ますと8時半だった。
もぞもぞと起き出し、寝着の上から、着込み、排尿を済ませ火起こしの準備に取り掛かる。
山の中は乾燥が進んでおり、杉の枝を拾い集めるだけで、事足りそうなので先ずは、
近場で落ちている枝を集め、30センチ程度に折っていく。
直ぐに集まったので、ロケットコンロに火を入れる。
安定したところで薬缶をかけお湯を沸かす。沸かしている間に、体も温まってきたので、寝着を脱ぎ、フィールド着に換装。
山の中を歩き、枯れ折れた木を見つけ、引きずり下ろしてくる。

結構な量の薪を確保できたので、隣で焚き火も始める。
火を熾していると、お湯が湧いたので、お湯を注ぐだけでできる雑炊を用意。
焚き火にあたりつつ、雑炊をすする。体も温まってきたので、缶ビールを開ける。流石に物足りず、平麺パスタを茹で、たらこソースを掛けて、たらこパスタをアテにする。
くぅっ。たまらん。

暫くボーッと焚き火を眺めたり、世話焼きしたりする。
気がつくと昼前になっていたので、手羽元のホイル焼きを作成。食べ残った骨を焦がさないように焼いてから、鍋に入れてスープをとる。スープに冷凍うどんを入れ塩コショウで味を整えて温かいガラスープ饂飩にした。
ここでも、飲みたかったけど、あとの事を考え、ぐっと我慢。

一休みしてから、拠点内を巡回し、足りていない部分に手を加える。
今回は、水場の排水と、ゼンマイの植替えを行った。
途中、便意を催したので、ゾーンに行き、4~5回は耐えられる位の深めの穴を穿ち、排便する。
そう、拠点には未だトイレが無いので、こういったときは野糞となる訳で。
まぁ、この行為も、自分が山の一部になれたんだなぁと、感慨深いものではあるが。
因みに、ぱなけあ。的流儀は、寝床近くで下は全て脱いでから、穴に向かう、フルチンスタイル。一人だから可能なんだけどね。
いや、たくさん着込んでいる状態で、その場で下ろして、しゃがんだ場合、万が一にも掛かってしまうと大変かな。と。

と、やる事を全てやってスッキリしたところで、一旦拠点を離れ、湖畔の温泉に向かう。
14時前くらいだったか。。
この時期のせいか、温泉客も少なく、ほぼ貸し切り状態で浸かる事ができた。
ゆっくり入り、15時過ぎには拠点に戻ってきた。
灰に埋めた熾を掘り出し、再度火をおこし、
更にロケットコンロにも火を入れ、お湯を沸かす。
夜ご飯の支度である。

用意してきた根菜類を切ってから、冷凍していたイノシシのすね肉を一口大に切ってから、多めに油を入れ鍋で炒める。
ある程度炒まったら、根菜を入れ胡椒を振り掛け再度炒める。
いい塩梅になったところで、沸かしておいた湯を鍋に注ぐ。。。。ついでに拠点に置いてあった日本酒をちょいと拝借して、注ぐ。
暫くグツグツ煮込んて、上がってきたアクと、余分な油を掬い取る。
だんだんと辺りに良い匂いが漂い出す。
一応、和風シチューって事で、ここで味噌を追加。液状減塩タイプの料亭の味ってやつ。
ちょいと味見をすると、具沢山の豚汁ならぬ猪汁。。。まぁ、和風シチューでいいか。
トロ味をつけたほうが、それっぽかったのかね。
17時ぐらいだったか、出来上がったところで、椀にもり、ビールを開けて、グビッとやる。ここで、ビールは打ち止めとなったので、持参したシングルモルトをストレートでチビチビやる。
周りの寒さと汁の温かさが加味され、得も言われぬ美味しさになった。

ひとしきり、喰って飲んで、焚火を見つめて。。。を堪能し、辺りも冷えてきたのもあり、19時前には排尿して寝床に入った。
寝袋に入り、良い塩梅になった所で尿意を覚え、這い出し、排尿に行く。
スッキリしたところで、また寝袋に入り込む。
いつの間にか寝入っていたようで、再度尿意を覚え目を覚ます。
ハンモックは、最強だと思っているけど、冬場、寝袋を重ねて使ったり、ブランケットを併用する場合の出入りが面倒くさい。
とは言え、我慢する訳にも行かず、ハンモックから這い出して、排尿しにいく。このとき、時計を見ると22時過ぎだった。
用を足し、面倒だなぁと思いつつ、再度寝床に入り込むと、直ぐに眠りについた。
そしてそして、
なんと、又も尿意で目を覚ます。時計を見ると、24時前。orzな心持ちで、うだうだしていたが、意を決して寝床から起きだしフラフラと排尿に向かう。
それにつけてもよく出る。。。
普段はこんなこと無いのだけどなぁ。
で、ふと思ったのが、成人用のオムツの存在。冬場のハンモック泊には、便利なのでは。。。
気が向いたら試してみたい。
三度スッキリしたところで、今度こその気持ちで、寝床に入った。
次に目を覚ますと、8時ちょい前位で、どうやら、不意の尿意に苛まれることなくゆっくり眠れたようだ。
ゴソゴソ起き出し、寝着の上から着込み、ロケットコンロに火を入れ、前夜の残りの猪汁を温める。
あたたまるまでの間に、ハンモック等、野営サイトの片付けを行い、あらかた片付いたあたりで、猪汁を食べる。
根菜類に味が染み込んでおり、昨夜より美味かった。。。
一休みして、全て綺麗に片付け9時頃、今回の野営は、これにて撤収って事で、後ろ髪をひかれつつ帰路についたのであった。

長い様で短い二泊。振り返ってみると、便意と尿意。。。が、殆どだったような。。。
それでも、リチャージは叶ったので良かったと。。。。


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