昨年末、友人がアップしたウナギの蒲焼の写真を見てから、 どぉ〜しても、美味しいウナギを食べたい!!という 欲求をずっと抱えており、よし!春になったら、天然の ウナギを釣って喰らってやろう!!と心に決めてから、 はや5ヶ月。 辺りも春めいて、夜釣りも苦にならないようになったので、 水面下で準備を進めていた、天然ウナギ捕食プロジェクト をキックオフすることにしました。 まぁ、これまでの期間、机上で、ウナギ釣りについての情報を 漁ってきましたので、一応の知識は叩きこんであるつもりです。 本プロジェクトでの捕獲スタイルは、ブッコミによる、夜釣り としました。 いや、道具も要らないし、簡単そうなので(^◇^) と、いうことで、先ずはポイントを探しにチャリで多摩川に 出向きました。睦橋から、川沿いに下り、是政橋までの 区間を1日かけて探します。もちろん、ポイントまで単車での アクセス方法についても、じっくり探してきました。 ただ、多摩川の内水面遊漁規則によると、 拝島橋の上流と下流では、管轄する漁協が違うらしいので、 本プロジェクトでは、拝島橋より下流域でのポイントで アタックしてみることに決めました。 遊漁券は、1日券(釣り)で1000円、年券(釣り)で5000円とのこと。 投網もできる遊漁券は年券で8000円でした。 う〜ん、鮎取れるのかな… ただ、良く読んでみると、夜釣りは禁止とのこと… ありゃ。りゃのりゃ??・・・(^^; 多摩川でウナギ釣りしている人はどういった抜け穴を利用して いるのでしょうか? ともあれ、プロジェクトを中止する気など毛頭ないので、なんとか せねば、と無い知恵を絞って、辿り着いた結果… あ、対象魚以外の魚を捕獲する名目で良いのでは?ってことで、 ウナギ釣りの外道で釣れるらしいナマズを本命と急遽変更です。 まぁ、名目上ですが。。。。これで大手を振って… いや、目立ちたくないので、ひっそりとプロジェクトを 継続できそうです。 ってか、対象魚でなければ遊漁券も要らなかったのでは? ってことは、今更考えないようにしてと。 当日、朝から近所の河原に出向きドバミミズ掘りを。 20匹前後捕獲しました。たかがミミズ堀りでしたが、 相当汗もかきましたが、ウナウナを妄想するとなんちゃない! 一緒にオケラも掘り当てました。もぐらっぽいのですが、 コオロギの仲間だそうです。なんか、釣れる予感がバリバリします。 …この川にももしかしたらウナギ様が降臨されているかもしれない ので、暇を見てトライしてみたいと思います。 その後、上州屋グループのお店で糸とオモリと針を購入。 オモリは、タル20号。針は丸セイゴ15号。あと、面白そうだったので 、ナマズ様用ルアーを1つ購入。 で、支払をしたら、抽選券がもらえたので、抽選場でくじを引いて みたのですが、なんと2等(5000円の金券)が当たりました。 ふふ、ますます、大漁の予感。。 メインの竿は、昔から使っている貧乏竿。 リール込で1000円しない位の2m前後の竿です。 それに買ってきた糸を巻き直して… 多分糸が、一番高級なのではないでしょうか? 16時位から、荷物をまとめて、愛車SRにて、出発です。 17時過ぎ頃に目的のポイントに到着。だぁ〜れもいません。。。 ゆっくりと、ブッコミ用の仕掛けを2本と、ルアー用の竿1本を 用意しまして・・・ 仕掛けは、道糸PE4号に樽オモリを通してゴム管、 そこにより戻しを結んで、ハリス5号の丸セイゴ15号 って感じです。 ・・・しばし休憩・・・ 日暮れも近づき、隣の竹やぶに巣でもあるのでしょうか? うぐいすが戻ってきたようで、盛んに鳴いて自己アピールしています。。 うぐいす色っていいますが、実際は、くすんだ汚い色をしているのね。 18時に釣り始めます。元気の良いドバミミズを通し、ぶっこみます。 ポイントは、上流岸寄りと、下流対岸寄にしました。 ちょっとワクワクです。と、立て続けに鈴が…ってより、 竿持ってかれそうっ! 片方は、固定して放置、んで、上流の方の竿を大きくあわせて、 巻き上げていくと…50cm程度の鯉でした。まぁ、夕方だし。。。 取り込んだ後、ハリをラジオペンチで外し、直ぐにリリース。 んで、もう一本の竿も一応巻き上げます。ん、どうやらまだ、 かかっていたようです。…これも鯉っぽい手応えなんですが。 案の定、先程の大きさには及ばないまでも、40cmクラスの鯉が つれていました。こちらも、直ぐにリリースして、再度、竿2本にドバを 付け直して同じポイントにぶっこみます。 さすがに辺りもだいぶ暗くなってきており、良い感じです。 ちょっと落ち着いたようなので、ルアーも投げてみます。 下流の手前岸寄で。暫く投げていると、鈴がなりました。 今度は、先程の当りとは、違うようで、直ぐに音が止み、暫くして、 再度音が。今回は竿の傍にいたので、直ぐにあわせて、 まいていきます。 ん??なにやら手応えが… うをっ、もしや、プロジェクト的にはこれで成功してしまうのかっ? と淡い期待。こんな引きは味わったことがないですし、 相当期待も膨らみます。 で、勇んで取り込んでみると…うむ…どうやら、土壇場で 狙い目変更した本命が来てくれたようです。。 約30cmのナマズ様。。。一応キープで。。 まあ、これがいるってことは、あれも居そうだし、良い兆候だ! と、自分に言い聞かせて、餌を付け直してまたぶち込みます。 ちょっと、ぼーとしていたら、また、鈴の音が…今度は先程より、 激しい当りでしたが、1度目は直ぐに収まり、暫くして再度の当り。 ここぞとばかりに大きめに合わせ、引いてみると、 そこそこの手応え。よし、今度こそっ!とぐりぐり巻き上げ、 取り込んでみるとなんと、またもや本命が。 しかも40cm位と先程より大きめ。こちらもとりあえずキープ。 ふふ、これだけ材料が揃えば、もはや、誰もナマズ釣りという事 を疑うことはないでしょう。(;一_一) めげずにドバミミズをつけて再度のぶっこみ。 で、大分落ち着いてきたので今度はじっくりとルアーを 投げていきます。下流の対岸方面にえいやっ!ってかんじで。 何投かすると、大きなバイトがおこりました。おお!これはっ! ちょっと、興奮して、すぐさま同じ辺りにルアーを放り、誘っていると、 またもやバイト。今度は、乗っかってきましたが、浅かったようで 直ぐにばれてしまいましたが、本当にあんなルアーに食らいついて くるもんなんですね。 その後は、ぱったりバイトもしなくなり、ポイントをかえて色々な処を 攻めたいとも思ったのですが、ぶっこみがあるのでそうもいかず… いったん、小休止ということで、椅子に座っていると、 下流側の竿が、えらい勢いでリンリンと。 竿もしなり、持って行かれそうに。あわてて、竿を握り、おお合わせ。 相当重いです。またもやコイかな?とも思ったのですが、 なにやらコイの引き方とは、ちょっと違うようで。 にしても、相当重いです。ゴミでも一緒に引っかけたかな? とも思いましたが、こちらが引くと、それ以上の抵抗をしてきます。 を?これってもしやっっ!大ウナでは?! ↑↑↑この辺りはポジティブなんで。 相当期待して足元まで寄せると …ん?いや、それなりに長いのですが、なんかずんぐり丸い… ウナギは灯りを極端に嫌うらしいので、一切灯りをつけず 暗がりの中釣ってきたわけですが、取り込みもありますし、 さすがに今回は灯りを付け、こんな仕掛けに喰らいついてきた 大将を拝んでやろうと、水面を照らしてみると… … … う…うぅ〜ん…それは、60cmを越えているだろう大本命?の ナマズ様でございました。。 そもそも長いだけのウナ様なら、ごぼう抜きでいけると 踏んで、取り込み用のタモなんて用意してこなかったし… さて、どうやって取り込もうと、少し途方にくれましたが結局 バレる覚悟でごぼう抜き! そのままクーラーへ放り込んでみたところ、なんと成功。 ただ、相当窮屈そうでしたが。 その後、1時間程度の間にナマズ様がさらに2匹程。。。。 で、ここには、コイとナマズ様しかいない!!との結論に至ったので、 21:30頃に納竿。 そこそこいい感じサイズ2匹と、デカイ彼を持ち帰ることにしました。 家に着くと直ぐに泥抜き用の水槽に移し替え… よくよく観察してみると獰猛悪食大食漢な彼等ですが なかなか愛嬌のあるご尊顔。 さすがに秋篠宮様が虜になるだけのことはあります。 ☆彡 さて、泥抜きの間何をしていたかというと、ネットを漁って、 ナマズ様料理のレシピを研究してたんです。 たいていのHPではそれなりに美味しいとの話だったので ちょっと期待が持てますね。 つみれあげ、天麩羅、アライ、煮つけ…等 色々ありましたが、人生初のナマズ様なので、シンプルに 蒲焼とすることにしました。 2日後、泥抜きの途中ですが、修行がてら30cmサイズの ナマズ様を調理してみる事にしました。 とりあえず早めに試食しておけば、泥抜きにかける時間の 妥当性も計れるってもんです。 とりあえず道具を揃えます。 ネットの情報によると、さばく際に目打ちをするとのこと だったので、まな板代わりに50cm程度に切った野地板と、 目打ち釘のかわりのアイスピック、出刃が良かったのですが、 今ちょっと手元に無かったので、刺身包丁を。 まぁ、小ぶりですしなんとかなるでしょう。 あとは、昇天用ゴムハンマー…これだけは新規購入しました。 と、一通り道具もそろったところで3分間クッキングのテーマを 陽気に口ずさみながら調理を始めます。 あ、料理をするにあたり、事前の準備として、どんなものが 出来上がっても平らげられるように、前日から絶食しておきました。 さすがにナマズとはいえ命ですから。。無駄にはできませんよね。 では、水槽からターゲットを引き上げて蒲焼が出来る状態に 加工していきます。 びちびち跳ねるナマズ様をゴムハンマーで昇天させるのですが、 彼等の頭は意外と堅いので躊躇せず2〜3回思い切り 頭部を強打します。 痙攣し動かなくなるので、まな板に移し下顎に目打ちを行います。 色々な情報では、表面のぬめりを取るために、塩でもんだり、 お湯をかけてしごく等ありましたが、そのままさばいても問題ない という情報もありましたので、とくに何もせずさばく事にしました。 (この辺は適当です) では、頭からいきます。兜割りのごとく、頭部を半分に 割っていきます。今回は小ぶりなので、なんとか包丁だけで 割れましたが、大きな個体の場合は、相当堅いので出刃と ゴムハンマーでかち割るのがいいようです。 頭が割れたら、背中から、背骨に沿って開いていきます。 素人なので、ゆっくり丁寧にね。このとき、内臓を壊さないように 注意しながら開くようにします。 背開きができたら、片側に残った背骨を外していきます。 背骨を外せたら、開いた頭から、えらと、繋がっている内臓 すべてを取り除きます。 きれいに取れたら、内臓側を良く洗いキッチンペーパーで 拭いておきます。…皮側に水がかかるとどんどんヌメヌメが でちゃいますので、なるべく水をかけないのが吉です。 今回は蒲焼にするため皮はひかずそのままでいきます。 で、最後にエラの辺りから、頭を切り離し、 身に串を打っていくんですが、 皮にしろ、身にしろ、結構堅いので、勢い余って自分の指まで 刺さないように気を付けた方がいいです。 …私は、刺してしまいましたが。 魚のさばきについては、いろいろやってきているので結構 自信があったのですが、ヌルっと系はちょっと勝手が違います。 ただ、慎重にやれば難しいというほどでもありませんが。 で、背骨と、頭は、先に炭火でこんがりと焼いてから、 たれといっしょに煮込みます。 たれは、醤油、酒、みりん、砂糖… 分量は…計ってないのでわかりません(^^; ネットで漁れば本格レシピが見つかると思います。 タレをある程度煮詰めたら完成。 最後は、じっくりと身を焼いていきます。焼き物ですが、 川の魚は皮から、海の魚は身から…って教わってきたので、 ナマズ様も皮から焼くことにしました。 …正解はどうなんでしょう?? 今回の焼きで分かった事は、串を金串にして、 網を使わずに焼くか、網で焼くなら、網にくっつかないような 処理(サラダ油を塗布するとか)をしてから焼くようにした方が よいという事です。ちょっと、苦労しました。 表裏程良く焼けてきたら、タレを塗り塗り焼いていきます。 あまり焦がさないよう、何べんも返しながら焼いていくと、 蒲焼独特のあの匂いがたちこめてきました。 2〜30分位焼いていたでしょうか。これで、完成です。 私的には、気になりませんでしたが、まだ少し川魚独特の 香りがのこっていましたので、気になる場合は、山椒をかけると いいかもしれません。 それでは試食、越乃影虎名水仕込みと共に頂きます。 お味の程は… まあ、いける!と言ってよいのではないでしょうか? ウナギ程ではないにしろ、想像してい程でもなく それなりに喰らえましたが、後味に薄く墨汁の香りが 漂ってきます。。 う〜ん・・・これが、秋篠宮様がこよなく愛したお味なのでしょうか(笑 まぁ、これならば、食材として確保するのもありかと思います。 なにより、ちょっと高貴な気分に浸れるような…きもしますし。 というわけでナマズもプロジェクトの対象とさせていただきます。 さて、本プロジェクトについては、引き続き進めていきますので、 都度、記録を残していくことにします。 |