去年の秋、シングルモルトのロックを飲んだ時に ふと、天然の氷でロックが作りたい!!と、そう思ったんです。 で、ここにきて、大きな寒波が来てくれたので、思い切って アイスハントに出かけてきました。 なるべく近場で、好きなだけ氷が採れるところってことで、 都内で氷結する滝をターゲットにしました。 払沢の滝は、有名ですが観光地っぽいので却下。で、子供のころ から、行っていた百尋の滝に向かうことにします。 ・・・ただね、奥多摩って昨年夏ぐらいからホットスポットに なってるようで、少しセシウム風味が利いているかもしれない です。。。まぁ、中年なのでその辺は気にしないで行きましょう。 2012年2月4日 晴れ 5:30 起床。奇麗に晴れていましたが、その分寒さも厳しいです。 とりあえず着替え。そして荷物をまとめ出発準備します。 6:00 愛車SRで出発。とても寒いですね。この時期バイクで向かうのは 狂気に近いかもしれません。が、それほど天然氷が欲しかったのです。 6:40 耐えられませんでした。途中のコンビニでお茶を購入。指先を温めて いると、直ぐにお茶の熱が奪われていき、口に入れた時には、ぬるい お茶になっていました。 7:30 川乗り林道の入り口に到着。先日の雪が林道にも残っていたので、 SRはそこに駐車して、登山道まで歩くことにしました。約2Km ぐらいでしょうか。デイパックだけなら、歩きやすいのですが、採取 用のクーラーボックスを担ぐとちょっと歩きにくいです。 林道沿いでも湧水ポイントでは氷柱が出来ています。これは、期待大 ですね。周りの山は一面雪景色です。う〜ん本当に東京なのでしょうか? 8:12 川苔山登山道入り口に到着。百尋の滝までは、ここから約1.9Km。 この先は、足もとが悪いので軽アイゼンを装着します。 登山道のコンディションは、雪と氷でよくありません。滑落事故も頻発 しているようなので、用心して進むことにします。 渓流にそって登っているので、いたるところで氷のアートが望めますが よそ見していると、落っこちそうになります。 9:00 百尋の滝に到着。おお!立派に凍っている♪ まずは、川面の氷を割って、水を汲みコーヒーを沸かします。って、寒冷地 用のカートリッジじゃない…仕方なく手で温めながらお湯を沸かしましたが 凍傷になるかと思いました。 コーヒーを喫していると、結構ハイカーさん?達がやってきては、滝を写真 に収めています。なんとなく、滝の一部を破壊して採取することに罪悪感を 覚え、仕方なしに、自然と落下してきた氷塊を採取する事にしました。 9:50 採取を終えたので帰路に付きます。採取した氷塊は1つづつキッチンタオル でくるみ、クーラーBOXへ。それにしても、持ってきたのこぎりを使って みたのですが、刃の目が細かすぎ全然役に立ちませんでした。次回からは、 鑿とハンマーを持参するとしましょう。 10:40 なんとか登山道入り口まで降りてこれました。 と言うのも、氷塊を満載したくーらーBOXは、約8Kg程に増量されており 、しかも片方の肩に背負う形でアンバランスに。とりあえず、ひと休みしなが ら、軽アイゼンを外し林道を下りました。 11:20 バイク駐車地点に到着。・・・ちょっとバイクを駐車した位置が変わってまし た。どうやら、山林作業にこられた方たちが駐車するのに邪魔だったようです。 ごめんなさい。。。作業されていた方に一声かけたのち、荷物を括って帰路に つきます。林道から日原街道に出て少し下ると、谷を渡すトロッコの鉄橋があ り、ついでに写真を。子供のころから変わらない風景でした。 12:40 帰宅。荷物を下ろし、道具たちをメンテナンスしたのち、氷の解体作業を行い ました。鑿と鉄鎚で適当な大きさに割ったのち、表面を洗浄、拭いてからジップ ロックに詰めていきます。透明な氷や、気泡を含む乳白色の氷があります。 透明な氷に細かい罅が入ると、その部分がオーロラの様にきれいに輝くことを 発見して、ひとりで感動していました。 13:20 氷との格闘も終了です。結局3袋分氷を確保できました。冷凍庫は、満タンな 状態。氷室が欲しいかも。。。と、地下でも掘ろうかと真剣に考えてしまいま した(^^;。ちょっと、満たされた気分に。夏までもてば、かき氷も作れそうです。 17:00 夕ごはんの用意をして、食前酒として自家製の柚子酒をロックで。当然氷は、 採りたてのもの。うん、うまいっ!! そして、問題の時が。モルトでロックを作成。氷は、白濁系の氷を利用。 うははは。うん、すごくいい感じ。まぁ、自己満足ですが。内包された気泡が 溶け出し幽かにはじける音がなんとも。 これでしばらくは、ロックアイスを買わなくても済みそうですね。 ☆彡気になる、せしうむさんのお味は・・・ |