けだもの的人動二輪車
輪 行と無謀

そりゃあ、バイクとはちがうわなぁ。


2011年10月30日〜31日

5代目の轟天号に乗り換えてからの走行性ににより、根拠のない自信を
得てしまい、更に夏、初秋と、練習がてらのショートツーリングを重ねた
結果、チャリ部で遠征しようと云うことになりました。

この時は、トランポで野辺山駅まで行き、そこから、一気に下ってから塩山あたり
から輪行して帰る予定でいたのですが、ぱなけあは、翌日に代休を取った事もあり、
また輪行セットを購入する余裕がなく(^^;、チャリで家まで戻る事にしました。

ちょっと、道程はありますが、距離的にはなんとかなりそうでしたので。後はルート。
国道20号を登るかとも思ったのですが、笹子トンネル等、道幅が狭く、
長いトンネルなので、チャリで走るのはちょっと気が引けまして・・・
んなら、いつもバイクで走る柳沢峠越えなんかどうよ!ちゅるって越えちゃうし、
峠の先はずっと降 りだしな。ってまぁ、けっこう軽い気持ちでそちらのルートを選択したんです。
いや、まさか、あんなんだとは思いもせず。。。

で、当日。午前4時に近所の駅ロータリーに集合して、トランポにチャリを
積み込みます。1人欠員がでまして、結局いつものメンバーでのチャリ行と
なりました。途中高速でトイレ休憩をとり、ブィ〜んと、野辺山駅へと到着です。
野辺山の駅
日の出一歩前って所でしたので、丁度八ヶ岳が朝日を浴びて赤く浮かび上がる
姿を拝むことができました。
野辺山朝焼け八ヶ岳
 何故ここをスタート地点としたのかというと、どうやら、普通鉄道の駅として
は、最高標高に位置しているとの事でしたので、ならば、そこからなら、ほぼ
下るだけで結構な所までいけるのでは?となり、又、一番高い駅から下った
よ〜!ってネタにもなりそうだったので野辺山がターゲットになった訳です。
・・・けっこうミーハーですf(^^;

標高は1345m。日本で一番空に近い駅だそうで。
流石にこの標高で10月末の明け方だけあって、結構冷え込みます。。。
温度は5度前後。う〜ん・・・途中のコンビニで手袋を購入しておいて良かった。

チャリを組み立てていざ出発です。駅前を出て暫くは、ゆるい登りですが、
登り切ると後は一気に竜王辺りまで下りとなります。。。
降りでは、60Km/h程の速度が出ますので、けっこうドキドキします。

下りきるちょっと手前で視界が大きくひらけまして、正面に富士山の姿が
見えました。たまらず、停車して撮影。
富士山1
一行からは取り残されましたがまぁ、そのうちに追いつくでしょう。。。

暫く進むと、1人がビデオ撮影をしていましたので、そこに合流。
え〜っと、走行しながらの撮影はちょっと危ないです。車の通行が激しい道路
ではあまりお薦めできません。特に後ろ向きで撮影したりすると相当危ないです。(苦笑

さらに進み、竜王を抜けたあたりでしょうか?分かれ道の手前で一行に追いつき
ました。ここからは、標高270m前後の甲府駅を目指して進みます。
ちょっと降りすぎたようで、一旦登りになります。
雁坂みちに出るとあとはほぼ平らで進めます。甲府の辺りでいったん休憩を
いれてから、心頭滅却すれば・・・で、有名な恵林寺を目指します。
その昔、信長に追い詰められて火をかけられた時に言ったそうですが。。。

甲州市を超えた辺りから、川沿いを登って行くのですが実は結構きつい上り坂で、
恵林寺につく頃には程よく汗をかく様になっていました。たまらずインナーを脱ぎました(^^;
ここからは柳沢峠に向け国道411号を目指します。塩山市に入って411号にでると
あとはずぅぅぅぅ〜っと、登りです。。で、とりあえずメンバーも全員いける所
までは、行ってみるって事で、皆よたよたしながら登っていきました。

予定では、柳沢峠まで3時間程度と踏んでいたのですが・・・
とりあえずお昼を摂るため、麓の大菩薩の湯で一休みです。
相当空腹だったので、大きめのほうとうをペロリと喰らってから、皆が横に
なったのでちょいと私も。。。
で、気がつくと14時を回っています(^^;うーん。。。予定では、峠を越えて
いる頃なんですが。メンバーをたたき起こして出発です。
ここで1人脱落。ってことで、その方は塩山駅に向け颯爽と降っていきました。

あとは峠までそうとうきつい勾配の登りだけとなります。。。幸い?にも、道連れに
1人残っていましたので、その人とエッチらオッチら登っていったわけですが、
橋の上霞富士
走行ペースや休憩ペースについては、その人に合わせるようにしました。
しかも、お互いが頑固なので、休憩は沢山とりましたが、一切曳き歩きはしませんでした。

そうこうしていると日が傾いていき辺りが相当暗くなって・・・ってか、もう
真っ暗になった頃、忽然と、柳沢峠の茶屋が姿をみせました。
峠の茶屋
流石にこんな時期では茶屋もお休みしており、自動販売機の群れの明かりが
私達を迎えてくれました。
とりあえずここで一休みです。汗はかいていたのですが、日没後の峠だけに
冷え込みますので、上からウィンドブレーカーをはおります。
標柱があるので写真をとるのですが …ん、あ、あ、標高1472mって。。。
峠標柱
野辺山駅よりも標高があるじゃないですか・・・(^^;
いやぁ、参りました。。事前調査をかしなかったからなぁ。
この辺りの行き当たりばったり加減が無謀で良いですよね。。。(苦笑

気温も相当下がってきていたので、その場でインナーを着込みます。
で、私の持ってきた携行食を二人で喰らった後温かい缶ジュースを飲んで帰路につきます。。。
といっても、奥多摩越えの約80Km・・・しかも同行者が、ライトを無くしたと(^^;をいっ!
で、仕方なく私のライトを貸す事に。。。で先頭を走ってもらいます。
・・・テールランプが付いているので私はケツ持ちとなりました。。。

夜も更け、深い山の中、空には☆も無く真っ暗闇♪。そんな中、前走する
チャリの灯りを頼りに峠道を降ります。。。路面も何も見えません
。。。ええ、もう灯りの軌跡をなぞるように走るだけです。。。
相当怖いです。峠道の夜間無灯火走行はお薦めできません。ってか、無謀です。。

峠もあらかた下ったあたりでしょうか?前走車から急ブレーキ音!
慌てて私も急ブレーキで制動しました。いや、本当にぶつかるかと。。。(^^;;;
ただ、一瞬灯りに照らしだされた大きな影が山に向かって走って
いきますが・・・よくよく見ると、立派な角を持った雄鹿でした。

間一髪避けたらしいですが、あとちょっとで正面衝突する所だったとか。
とりあえずその場で息を整え再度出発です。大菩薩ラインは所々
道が新しくなっており、トンネルなんかも整備されていますので、トンネルの
出入口付近は、電灯が煌々としていてちょっとホッとできます。
その分、トンネルを抜けた後の闇をより濃く感じてしまいますが。

更に暗い道を暫く進むとようやっと丹波山の集落にでます。
ここからは、人家の灯りや、結構な間隔ですが、外灯がたっています。
私的にはここいらに来てやっと路面を拝める安心を得たわけです。

後は奥多摩湖沿いに小河内ダムまで進みます。湖沿いは小さいアップダウン
があるものの、ほぼ平ら・・・って感じで快調に進みました。
途中、峰谷の辺りで野ウサギが山から出てきて車道を私たちと並走していきました。
多分500m位だったでしょうか。。。。

ダム手前の駐車場にてトイレ休憩を済ませて、奥多摩駅まで降ります。
流石にここまで来ると外気を暖かく感じることができるようになりました。
ここから、青梅辺りまでは、けっこうアップダウンの激しい道になります。
・・・奥多摩駅よりも登っているように感じてしまいましたが・・・ココらへんまでくると、ちょっとの
登りもうんざりになっていたのでしょうね。

青梅からは、ほぼフラット。若干の下り勾配ですか。とても走りやすくスピードも乗るんです。
フラフラでも漕ぎ出すと25〜26Kmは出ます。街中なので眩しいくらいの外灯。
コンディションは良いのですが、如何せん車の交通量が多く。新青梅街道なんかは、2車線ありますが、
車線幅が狭くて結構怖いです。

さて、ようやっと、今回のツーリングも終わりが見えてきました。最後に自宅付近のすき家にて
青ネギ玉牛丼の大盛りを食べて、解散となりました。

ツーリングというより、無謀な暴走旅って感じでしたね。よく無事に帰りつけたもんです(笑
ただ特筆すべきは、全走行距離172Kmでしたが、翌日以降、筋肉痛等になることはありませんでした☆彡



けだもの的人動二輪車へ。
                    TOPへ